2009年1月の意向
 「神の母聖マリア」の祭日で新しい年が始まりました。ベトナム戦争の最中、1968年1月1日に教皇パウロ六世が平和のための特別な祈りをささげるよう呼びかけて以来、全世界の教会は、毎年この日を「世界平和の日」とし、心を合わせて祈っています。そして、日本の教会が今月の意向として掲げているように、三つの世界宗教の聖地がある中東の平和のために、キリスト教も最大限の努力をささげることが求められています。
 今月は、キリスト者の諸宗派が協力し合って、平和の実現に向かうことができるように願いましょう。そして、平和の源となる愛の行いが、家庭の場で養成されるように願いましょう。


一般: 養成の場としての家庭
 いつくしみの心を養い、個の成長を育み、信仰を伝える場として、家庭がその役割を果たすように

宣教: キリスト者の一致
 変化の激しい時代に、「新しい福音宣教」を必要としている世界に向けて、キリスト教の諸宗派が、確かな福音の証人として、協力してよき便りを宣べ伝えるために、真の一致に向けて力を注ぐように

日本の教会: 中東の平和
 中東に恒久的な平和が訪れるように

「わたしたちの思いは特に、聖フランシスコがこよなく愛した聖地と、イラク、レバノン、そして中東の全域に向かいます。これらの地域の人々があまりにも長い間味わってきたのは、戦争とテロと無差別の暴力の恐怖であり、武力が紛争を解決できるという幻想であり、そして、他人の考えに耳を傾け、彼らに正義を行うことへの拒絶でした。国際社会の寛大な支援に支えられた、責任ある真摯な対話のみが、多くの苦しみを終わらせ、個人と団体と国民に生命と尊厳を与えることができます」
――教皇ベネディクト十六世 (2007年6月17日 「お告げの祈り」のことば)
写真: 植松 康祐