2009年2月の意向
 教皇は、アフリカで第二回特別シノドス(代表司教会議)が開催される今月の意向として「、アフリカにおける平和の促進」を掲げています。鉱物資源が豊富なアフリカでは、今なお先進諸国による富の強奪が非人道的な方法で行われていて、人々はその渦の中に巻き込まれ、武力による紛争や戦争が絶え間なく起きています。皮肉なことに、豊かであるはずのアフリカ諸国は世界経済の仕組みの中でますます貧しくされています。その結果、子どもたちに犠牲が及び、飢餓による栄養不足、教育の欠如は深刻です。
 遠いアフリカでの出来事は、私たちと決して無縁ではないはずです。キリスト者としてどのような援助が可能か、日々の生活をどのように変えることが必要かを気づかせていただけるように願いましょう。


一般: 聖霊に従う教会司牧者
 教会の司牧者が、神の民に教えるときも、また仕えるときも、さらに聖霊の業に従うことができるように

宣教: アフリカにおける平和の促進
 アフリカでの第二回特別シノドスに導かれて、それぞれの教会が和睦、そして、正義と平和を推進するために、適切な方法と手段を見いだすように

日本の教会: 最貧国における教育の推進
 最貧国における初等教育が推進されるように

「二つ目のミレニアム開発目標に特に注目すべきです。すなわち、『2015年までにすべての地域の児童が、男子も女子も同様に、初等教育課程を完全に修了できるようにすること』です。これは他のすべてのミレニアム開発目標達成のための不可欠な部分となるものです。これこそが、すでに達成した目標を強化するための保証です。これこそが、自律的かつ持続可能な開発の過程の出発点です。・・・・わたしはこの目標実現のために真剣な取り組みがなされることを望みます」
――教皇ベネディクト十六世 (2007年6月6日 一般謁見)
写真: 植松 康祐