2009年5月の意向
 今月は、聖職者、修道者への召命に対する、私たち一人ひとりの責任を念頭に置いて、毎日をささげてまいりましょう。
 私たち一人ひとりの祈りは、聖霊の働きによって神のみ心に届けられて、人々の幸せのための大きな力となって働きます。私たちキリスト者は、そして信仰をもつすべての人は、この確信をもって祈ります。社会から離れて、世界の平和と人々の幸せのために、祈りの毎日を過ごしている観想生活者を心に留めましょう。そしてその祈りとあかしに感謝いたしましょう。さらに、生涯をキリストにささげて生きる人々を心に留めましょう。この召し出しに、多くの若者が応えることができるように祈りましょう。


一般: 召命の促進者としての信徒
 信徒やキリスト者の共同体が、司祭・修道者の召命を促進する責任を引き受けるように

宣教: 宣教する教会
 新しく設立されたカトリックの共同体が、信仰の賜物である主の呼びかけに応えて、地の果てまで福音を宣教する教会の普遍的な使命に、献身的に参与するように

日本の教会: 観想生活者のあかし
 観想生活者が神の愛をとこしえにあかしできるように

「奉献生活者の中で、わたしは特に隠世修道院において観想生活を行うよう招かれた人々を思い起こしたいと思います。・・・・信者の援助を通して摂理が与えたもので生きるこの人々に、わたしたちはきわめて多くのものを負っています。修道院という『霊的なオアシスは、現代社会にもっとも大事なことを思い起こさせてくれます。それはつまるところ、唯一、決定的に重要なことです。すなわち、人生を生きるに値するものとする究極的な理由が存在します。それは神とその限りない愛です』」
――教皇ベネディクト十六世 (2007年11月18日 「お告げの祈り」のことば)
写真: 植松 康祐