2009年6月  3.恵み
 「恵」は、女性の名前に好まれて用いられています。生まれてくる子どもに、女性でも男性でも「恵」と名づけることができたらいいと思っています。子どもは神から預かりものであり、恵みだからです。
 生活の中で深くは考えませんが、毎日を神にささげるこの一日一日を、このようにして生きることができるのは、「恵み」なのです。『平均寿命』を超えて生かされている、呼吸を続けることができるのは「おまけ」であり、まさに「お恵み」と言っても過言ではありません。
 私たちは恵みに囲まれています。人々からの「挨拶」は、神からの恵みの表現です。「あの人」の微笑み、好意的な言葉などはみな恵みであり、神からの癒しでもあります。
 自分の抱えている癌について「神に感謝」だと言う人に出会いました。その人の存在は、私にとって、恵みにほかなりません。
 病気、孤独、うつなど、恵みだと言うと、「そんな言い方止めてくれ」と言う人もいると思います。しかし、よく考えてみますと、私は自分がかかったその病気、その孤独、そのうつなどのおかげで、病気の方をお見舞いに行って慰め、孤独な人の相手になれ、うつを分かち合える人間に成長でたと思います。
 あの人に、その人に、この人にと、次々に出会えたのは、神からのプレゼントであり、計り知れない恵みです。なんでもかんでも、恵みとして感じられること自体も、これまた恵みだと思います。
 できることなら、私に触れ、私に出会う人々にとって、わたし自身が恵みになれたらいいなと思います。それこそ、最高の恵みになるでしょう。