2009年6月  4.笑顔
 笑顔ほど喜ばれるプレゼントはありません。いくら高価なものを差し上げるにしても、悲しい顔を見せれば、絶対に喜ばれません。顔は魂の鏡であるとすれば、笑顔は高貴の証拠です。具体的な愛のしるしです。
 もし、他の人を幸せにすることによってしか、自分が幸せになれないとすれば、幸福の条件は、笑顔だということになります。笑顔は飾ることができません。一時はごまかすことができるかもしれませんが、ずっとごまかすのは無理だと思います。笑顔は自分にとっても、周りの人にとっても、薬です。癒す力を持っています。笑顔には大勢の人々を引き寄せる魅力があるのです。
 笑顔は波及します。笑顔は笑顔を創ります。また次に伝わります。雨が降る日であっても、心を晴天にします。笑顔は「福音」です。良い知らせの伝達者になります。昨今、新聞やテレビでは、誘拐、暴行、殺人、虐殺、虐待等の報道にあふれています。こんな時こそ、光、分かち合い、心の通い、共生、福音などを、いっぱい吹き込みましょう。笑顔を振りまくことで十分なのです。
 教育の目的は、笑顔を内心から開発することだと言えるかも知れません。それは生涯教育なのです。笑顔に歳は関係がありません。笑顔を自然に見せるお婆ちゃんほど美しい者はいないと思います。笑顔を自然に見せるお爺ちゃんほど、ハンサムな青年はいません。
 笑顔は人間が秘めている宝物です。大いに活用したいと思います。
 強いて言うとすれば、笑顔で、天国からのお迎えを、歓迎したいとお祈りします。