2009年7月 5.妥協すべきこと・すべきでないこと |
![]() 妥協すべきでない事柄と言えば、それは心と関係のあるものばかりなのです。正直であり、自分を飾るのではなく、ありのまま自分自身を見せる姿勢などは、妥協したくありません。気まぐれで、ぐるぐる変わるようなタイプの人間はあまり好ましくありません。自分自身ばかりではなく、誰に対しても大切な気持ちで接する人間であってほしいのです。一般的に世の中ではどうでもいいようなもの、あまり顧みられていないものこそ、不可欠で妥協してはいけない事柄だと思います。このような言い方をすると、やはり世間離れしていると言われるかもしれません。古い話ですが、パウロが今から約2000年前に書いた文書を引用させていただくことにします。 『愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。愛は決して滅びない。』(一コリント13・4-8) ありふれた言い方をすれば、互いに真に愛し合うことには、妥協はあってはなりません。 結婚を考えている人へのメッセージの形をとって、教会が真の一つの家族となり、人類の和解の種となることができるようにと、パウロの願いに心を重ねて、思いめぐらしてみました。 |