2009年7月の意向
 今月は、和解、ゆるしを心の中で意識しながら、怒りの原因の一つとなる疲れが蓄積しないように、生活のリズムを整えて、日々をささげてまいりましょう。
 イエスが「主の祈り」で私たちに教えてくださっている中で、人と人との関係にかかわることがらは唯一、「ゆるしなさい」という教えです。ところが、「ゆるす」という行いは、容易にできるものではありません。しかし、目の前の人の「いのち」を尊ぶならば、やがて「ゆるし」へと導かれるのではないでしょうか。毎日の生活においても、また、諸宗教が共存している中東でも、キリスト者である私たちが率先して「ゆるし」の担い手になることができるように願いましょう。


一般: 中東のキリスト者
 中東で暮らすキリスト者が、信仰を生きる完全な自由を与えられて、和解と平和の道具となることができるように

宣教: 人類の和解
 教会が、信仰のあかしによって地上での一つの真の家族となり、人類の和解の種となり土壌となるように

日本の教会: 休暇と心身の回復
 貧しい人にも休暇が与えられるように

「わたしは皆様が、とくに生活に困っている人々が、少しでも休暇をとることができるよう願います。それは、からだと心を元気づけ、自然との健康的な関係を取り戻すことができるためです。とくに山は精神の高みへの向上を促します。すなわち、わたしたちの人間性の『高み』への上昇です。残念ながら、日常生活は人間性を低くする傾きがあるからです。・・・・宣教しているときも、ふさわしい休息をとっているときも、おとめマリアが、いつもわたしたちを守ってくださいますように。こうしてわたしたちが主のぶどう畑で喜びをもって務めを果たし、実りをもたらすことができますように」
――教皇ベネディクト十六世 (2007年7月8日 「お告げの祈り」のことば)
写真: 植松 康祐