2009年10月  3.世界宣教の日
 毎年、10月の最後から2番目の日曜日は、「世界宣教の日」と定められています。今年は10月18日にあたります。「世界宣教の日」は、「すべての人に宣教の心を呼び起こさせること、世界の福音化のために、霊的物的援助をはじめ宣教者たちの交流を各国の教会間で推進することを目的としています。この日の献金は、各国からローマ教皇庁に集められ、世界中の宣教地に送られることになっています」(カトリック中央協議会のウェブサイトより)。

 主イエス・キリストは、天に昇られる前に使徒たちに仰せになりました。
 「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28・18b-20)。
 このことばは、使徒たちとその後継者だけではなく、洗礼を受けたすべてのキリスト者に向けられているキリストの命令です。世界にはまだキリストを知らない人々がたくさんいます。福音宣教はこれらの人々にキリストを告げ知らせ、回心、そして洗礼へと導く教会の重要な使命です。キリスト者が少ない日本にも、他の国々からたくさんの修道会・宣教会の宣教師が来て働いてくださっています。これらの宣教師の方々に心から感謝すると同時に、日本の教会共同体も、国内はもちろん国外の宣教のために働き、協力することができるまでもっと大きく成長していかなければなりません。

 そこには、主が世の終りまでいつもともにいて働いてくださるという、力強い約束が与えられています。自然界は実りの秋を迎えています。霊的な意味でも、実り多き収穫がもたらされるよう、世界宣教の促進のために、まずは、わたしたち一人ひとりの心に宣教の精神を呼び起こすように努めながら、同時に、祈り、犠牲、献金をもって支援いたしましょう。