2009年11月の意向
 教皇の意向は一般・宣教ともに、すべてのもの、あらゆる人に通じる普遍的な真理を示しています。神はすべてのもの、あらゆる人をとても大切になさっており、すべてが調和のうちにともに存在することを望んでおられるのです。すべてのもの、あらゆる人が大切にされ、平和に生きることです。
 人は誰もが、神からいただいたいのちを、いつの日かお返しする時が来ます。それは「死」です。死者のためへの祈りをとおして、すべてのもの、あらゆる人に働かれる神の存在を確かめながら、この死者の月、11月を過ごしてまいりましょう。


一般: 創られたものへの配慮
 あらゆる善意の人々、特に政治的、経済的政策を立てる人々が、創られたすべてのものに対する配慮を強めるように

宣教: 神の名が平和をもたらすこと
 あらゆる宗教の信仰者がその生き方と対話を通して、神の名が平和をもたらすことをあかしするように

日本の教会: 死者のために祈る
 亡くなった人々に永遠の安息が与えられるように

「死んだ人の魂は、聖体と祈りと施しを通じて『安らぎと慰め』を得ることができます。愛は死後にも及ぶことができること。人は互いに与え合うことが可能であり、その際、互いの愛のきずなは死を越えて継続すること。このようなことに対する信仰は、世々を通じてキリスト信者の根本的な確信となってきましたし、今も慰めを与えてくれます。この世を去った愛する人に、いつくしみと感謝を示し、また、ゆるしをも願い求める必要を感じない人がいるでしょうか。・・・・それゆえ、わたしが他の人のために行う執り成しの祈りは、その人と無関係なもの、無縁なものではありません。その人が死んだ後においてもです」
――教皇ベネディクト十六世 (回勅『希望による救い』48)
写真: 植松 康祐