2010年1月  4.キリスト教一致祈祷週間
 2010年のキリスト教一致祈祷週間が、2010年1月18日(月)〜25日(月)、全世界で行われます。2010年のテーマは「あなたがたはこれらのことの証人となる」(ルカ24・48)です。そして、教皇ベネディクト16世は、1月の宣教の意向として、「キリスト者の一致」をとりあげ「キリスト者の一致は、実り豊かに福音を告げ知らせるための一つの条件であることを、キリストを信じるすべての人が意識することができますように」と祈りをささげることを薦めています。
 2010年のキリスト教一致祈祷週間の準備は、エキュメニカル運動の始まりともいわれるエディンバラ世界宣教会議(1910年)の100周年記念会議(エディンバラ2010)の準備を行うスコットランドの教会が行いました。そして日本において、カトリック中央協議会と日本キリスト教協議会は、2010年のキリスト教一致祈祷週間のために小冊子『2010年キリスト教一致祈祷週間』およびポスターを作成しました。小冊子は、世界教会協議会(WCC)と教皇庁キリスト教一致推進評議会が共同発行した資料にもとづいています。
 この小冊子の中で、この一週間をキリスト者の一致のためにささげる「八日間の聖書の黙想と祈り」の手引きが掲載されています。
 第1日 命の賛美による証し「なぜ、生きておられる方を死者の中に探すのか」(ルカ24・5)。第2日 歴史の分かち合いによる証し「歩きながら、やり取りしているその話は何のことですか」(ルカ24・17)。第3日 自覚による証し「エルサレムに滞在していながら、この数日そこで起こったことを、あなただけはご存じなかったのですか」(ルカ24・18)。第4日 受けた信仰を感謝することによる証し「『どんなことですか』と言われると、二人は言った。『ナザレのイエスのことです』」(ルカ24・19)。第5日 苦しみにおける証し「メシアはこういう苦しみを受けて、栄光に入るはずだったのではないのか」(ルカ24・26)。第6日 聖書への忠実による証し「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」(ルカ24・32)。第7日 希望と信頼による証し「なぜ、うろたえているのか。どうして心に疑いを起こすのか」(ルカ24・38)。第8日 もてなしによる証し「ここに何か食べ物があるか」(ルカ24・41)
 このように、その日のテーマと福音が掲げられ、旧約、詩編、書簡、福音書が祈りの素材として示され、さらに、解説、祈り、考察のための問いをその日ごとに示している手引きです。
 教皇の意向に合わせて、朝の「きょうをささげる」短い祈りの一時に、その日のテーマとみことばを心に収めて、一週間を過ごしてみましょう。
 なお、小冊子のPDFファイルは http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/news/img/icchi2010.pdf で見ることができます。