2010年3月の意向
 今月の意向は、「世界経済」と「アフリカの教会」、そして「女性の尊厳の擁護」を掲げています。四旬節を過ごしながら、特にアフリカの国々で暮らす人々に思いを致して、日々をささげてまいりましょう。

 天然資源の豊富なアフリカ諸国には、先進諸国の多くの資金が投下されて開発が進められていますが、そのしくみは、必ずしも人々の暮らしを豊かにしていません。富の奪い合いに人々が巻き込まれ、死に追いやられたり、家や村を失ったりする状況さえ生まれています。世界経済のしくみが人々を一層貧しくし、苦しめているのです。教会はいのちを守り、特に、女性の立場を擁護して、正義と平和の実現に力を注ぐように招かれています。


一般: 世界経済
 世界の経済が、特に最も貧しい人びとの、真のニーズに応えて、正義と平等の原理に従って運営されますように。

宣教: アフリカの教会
 アフリカの教会が、どの場所でも、和解と正義のしるしとなり、道具となりますように。

日本の教会: 女性の尊厳の擁護
 女性の尊厳がますます尊重されますように。

「今日の3月8日(国際女性デー)という日付は、女性の置かれた状況を考察し、新たな努力を行うようわたしたちを招きます。それは、すべての女性がつねにどのような場所においても自らの能力を完全に生かし、また表し、自らの尊厳が完全な意味で尊重されるようになるためです。・・・・今日わたしは、すべての女性のために祈ることを約束します。どうかすべての女性の尊厳がますます尊重され、その積極的な力を評価されますように。」
――教皇ベネディクト十六世 (2009年3月8日 「お告げの祈り」のことば)
写真: 高橋 博