2010年4月の意向
 受難を祈って回心へ導かれ、復活を祈って希望へ導かれた私たちは、また、たくさんの方々の洗礼を新たに祝います。洗礼式で唱える悪霊の拒否の言葉を思い起こし、「悪を退ける」ことを心にとめて、今月の意向を毎日の生活でささげてまいりましょう。

 原理主義や急進主義への誘いを通して「悪」は近づき、またイエスへの信仰ゆえに苦しめられる迫害を通して「悪」は攻めてきます。また、「平和と安全のためには武器は必要だ」と、「悪」は説いてきます。心を敏感にして悪を退け、神の愛の信仰のうちに過ごすことができるように願いましょう。いのちの門をくぐると、そこには「神が人と共に住む」幕屋が用意されているという復活への信仰を揺るぎないものとして、「悪」に打ち勝ちましょう。


一般: 原理主義と急進主義
 原理主義や急進主義に向かうあらゆる傾向に対して、信仰をもつすべての人が、常に注意を払い、寛容と対話の心をもって、対抗することができますように。

宣教: 迫害されるキリスト者
 福音のために迫害されるキリスト者が保護され、聖霊の働きによって、人類全体に注がれる神の愛の信仰を、持ち続けることができますように。

日本の教会: 対人地雷とクラスター爆弾の禁止
 破壊的兵器の犠牲者に必要な援助が与えられますように。

「4月4日、第4回国連『地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー』が行われました。『対人地雷禁止条約(対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約)』の効力が発生してから10年が経過し、『クラスター弾に関する条約』の批准が求められている今日、わたしは、まだ条約を批准していない国々が速やかにこの重要な国際人道法の文書に批准することを勧めたいと思います。聖座もこれらの文書を常に支持しています。さらにわたしは、これらの破壊的兵器の犠牲者に必要な援助を保証するあらゆる手段を支持することを表明します。」
――教皇ベネディクト十六世 (2009年4月5日 「お告げの祈り」のことば)
写真: 高橋 博