2010年5月の意向
  「人身売買」がなくなるように祈りましょう。実態はどのようになっているのでしょうか。甘い言葉によって誘い出し、時には強制手段によって身柄を拘束し、強制労働、性的搾取、臓器移植、養子縁組などのために人を売買する非人道的な犯罪行為は、何百万人もの犠牲者を生み出しています。日本では、外国籍の女性がパスポートなどを取り上げられて自由を奪われ、売春を強要される性的搾取が横行して、諸外国から批判を浴びています。
 多国籍の教会である私たちは、この犯罪の犠牲となった方々を救済し援助しています。私たち一人ひとりも、その方々の人権の回復に思いを致し、祈りと犠牲をささげましょう。


一般: 人身売買
 何百万人のもの女性や子どもたちが犠牲となっている、人間として恥ずべき不条理な人身売買がなくなりますように。

宣教: 司祭、修道者、そして信徒
 使徒的な仕事に携わっている聖職者、修道者、そして信徒が、各自の共同体に自分の宣教の熱意をどのように伝えたらよいかについて、より深い理解に導かれますように。

日本の教会: 宗教的少数者の信教の自由の擁護
 宗教的少数者の信教の自由が守られますように。

「すべての国の国家・宗教指導者が、自らが人々の指導者また基準であることを自覚して、キリスト教またキリスト教以外の宗教の少数派の人々に対する友愛と尊重をはっきりとした行動で示し、これらの少数派の人々の正当な権利が尊重されるようにしてください。」
――教皇ベネディクト十六世 (2008年10月26日 「お告げの祈り」のことば)
写真: 高橋 博