2010年6月の意向
 今月19日に「司祭年」を閉じるにあたり、まず、私たちの中から「司祭」を召し出し、教会と社会への奉仕に招いてくださった神に感謝をささげ、今月の意向を心にとめて過ごしてまいりましょう。

 アジアでのキリスト教徒は、「小さな群れ」です。そこにも神は、大祭司キリストの代理者として「司祭」を与えてくださり、宗旨や信条を越えて、すべてにおいて人間の尊厳が守られるように恵みと慈しみを注いでくださっています。多くの若者たちが「司祭」への道へ招かれ、その聖なる役目を果たす道へと歩みを進めることができますように、祈り求めてまいりましょう。


一般: 人間らしい生活の尊重
 国家や国際的な機関が、受胎から自然死に至る生涯での人間らしい生活を尊重し、人間の尊厳の保障を促進することができますように。

宣教: アジアの教会
 非キリスト教徒の中で「小さな群れ」であるアジアの教会が、神との深い対話のうちに、キリストに対する忠実な信仰の喜びを見出すことができますように。

日本の教会: 司祭の聖化
 「司祭年」の終わりにあたり、司祭が聖性を深めることができますように。

「司祭は、祈りとよいわざをもって、永遠の大祭司キリストから恵みを得るよう努めなければなりません。それは、信仰・希望・愛とその他の美徳を輝かせ、生活態度や服装においても、民の霊的善益のために完全に献身していることを示すためです。民の霊的善益こそが教会が何よりも常に心にかけることだからです。」
――教皇ベネディクト十六世 (2009年4月25日 聖ヨハネ・マリア・ビアンネをたたえて開催される「司祭年」に行う霊的なわざに与えられる特別免償に関する教皇庁内赦院教令(ローマと全世界へ))
写真: 高橋 博