2010年7月の意向
 教皇の意向は、正義を行うようにと勧めています。一人ひとりを愛し、慈しみを注いでくださる神は、人々とのかかわりにおいて何を望まれているのでしょうか。その望みのままに人々に接することができれば、神の正義が実現するのではないでしょうか。また、明らかに神の望みと異なる不正が行われているときには、それを正すことをも勧めています。神の正義に生きる姿勢は、いつでもどこでも、目の前にいるその人との関係においてこそ求められているのです。私たちキリスト者が、神の愛と慈しみのかかわりに徹することができれば、「選挙」においても、「都会生活」においても、正義と連帯と平和が訪れるはずです。
 神の望みに応えられるように、日々祈ってまいりましょう。


一般: 選挙における正義
 すべての国で、市民の自由な意思決定が尊重され、透明で不正のない、公正な選挙が実施されますように。

宣教: 都市文化における正義と連帯と平和
 キリスト者が、特に大都会の中心で、正義と連帯と平和の教育を推し進め、その進展に貢献できますように。

日本の教会: 聖体の恵みを悟る
 聖体の恵みを悟ることができますように。

「イエスの血は、イエスの愛です。この愛によって神のいのちと人間のいのちが一つになります。主に祈りたいと思います。この偉大な神秘をもっと深く理解できるようになりますように。どうかわたしたちのうちで、すべてを変容させる主の力が強まりますように。こうして、わたしたちが真の意味でイエスと血のつながった者となり、イエスの平和で満たされ、互いの一致を深めることができますように。」
――教皇ベネディクト十六世 (2009年4月9日 主の晩餐のミサ説教)
写真: 高橋 博