2010年9月の意向
  地球の温暖化が、私たち人類にとって大きな脅威となっているにもかかわらず、その対策は思うように進んでいません。神は、どのような形での社会発展を望んでおられるのでしょう。
 地球サミットの理論的基礎である「持続可能な発展/開発」という考え方には、経済開発に加え、環境との調和、社会開発の促進などの要素が盛り込まれています。そして、この地球規模の課題を乗り越えるためには、私たち一人ひとりが生活を改善しなければならないことも確かなのです。

 戦争の終結も、教皇の意向として掲げられています。人類を破滅へと導く戦争は、恐るべき環境破壊の元凶でもあります。戦争や紛争が一刻も早く終結するように、祈り願いましょう。


一般: 社会発展をもたらす神の言葉
 世界の中で発展が遅れている地域に、神の言葉が告げられて、人びとの心を新たにし、真の社会発展に向けて働く力が湧き出ますように。

宣教: 戦争の終結
 世界で続いている血なまぐさい戦争や紛争に、私たちが愛の心を尽くして、終止符を打つことができますように。

日本の教会: 十字架の神秘を学ぶ
 十字架の神秘を学ぶことができますように。

「マッサビエールの洞窟でベルナデッタに現れたマリアが行った最初の仕草は、まさしく十字架のしるしでした。マリアは、黙って、ことばを発することなしに十字架のしるしを行いました。そしてベルナデッタは、震える手で、マリアに倣って、十字架のしるしを行いました。こうして聖母はキリスト教の本質への最初の導入を行いました。十字架のしるしはわたしたちの信仰のすべてです。わたしたちは、注意深い心で十字架のしるしを行うことによって、完全な救いの神秘へと導かれます。・・・・神はわたしたちのためにご自分をささげるほどわたしたちを愛してくださいました。これが十字架のメッセージです。すなわち、『死と栄光の神秘』です。十字架はわたしたちに次のことを思い起こさせてくれます。苦しみなしにまことの愛はありません。苦難なしにいのちを与えることはできません。」
――教皇ベネディクト十六世 (2008年9月17日 一般謁見)
写真: 高橋 博