2010年12月の意向 |
救い主の誕生を待ち望む私たちは、幼子イエスが貧しさの中で生まれた神秘を祝い、その喜びのうちに、すべての子どもの幸せを祈るようにと招かれています。 社会の暴力は、弱い立場にあるものに襲いかかります。そして、女性や子どもたちが、真っ先に犠牲となってしまいます。教皇が降誕祭ミサの説教で話された社会の現実を真摯に受け止めて、待降節、主の降誕、聖家族と続く典礼暦の中で、私たちが今すぐにできることは何かを探し求めながら、日々をささげ、希望に満ちた新年となることを願ってまいりましょう。 一般: 苦しみの体験が、他の苦しむ人への助けとなる 私たち一人ひとりの苦しみの体験が、独りぼっちで、病のうちに、年老いて暮らす多くの人びとの、辛さと痛みを理解するきっかけとなり、私たちすべてが、そうした方々に助けを差し伸べることができますように。 宣教: キリストに心を開く この地球に暮らす人びとが皆、キリストに心を開き、平和と隣人愛と正義を示すキリストの言葉に出会うことができますように。 日本の教会: 子どもたちの救い すべての子どもに神の光が注がれますように。 「今夜、特に思いを致したいと思います。両親から愛を拒まれた幼子に。温かい家庭の恵みを受けられずに路上で暮らす子どもに。無理やり兵士にされ、和解と平和の使者ではなく、暴力の道具となった子どもに。ポルノ産業やあらゆる忌まわしい虐待の犠牲となり、心を深く傷つけられた子どもに。ベツレヘムの幼子はあらためてわたしたちに呼びかけます。これらの子どもの苦しみをなくすために、できることを何でもするようにと。」 ――教皇ベネディクト十六世 (2008年12月15日 降誕祭ミサ説教) |
写真: 高橋 博 |