2011年4月の意向
 聖週間の典礼をとおして受難と復活を祈った私たちは、死に打ち勝って永遠のいのちを約束された主イエスを多くの人々に告げ知らせて、神の愛といつくしみに出会う喜びへと導く使命に招かれています。若者たち、そして、まだキリストに出会っていない人々に向かって力強く福音を宣べ、自らの生活によって証しすることができるように、心を整えながら過ごしてまいりましょう。

 日本の教会は、聖地とのきずなを深め必要な援助を行うことを、今月の意向として掲げました。神が人間の姿で現れ、人々とともに暮らしたベツレヘム、エルサレムなどの平和が脅かされ、そこに暮らす人々が貧しさの中で不安な生活を送っていることを心に留め、いま私たちにできることが示されるように祈りましょう。


一般: 若者に人生の意味と希望を示す
 福音が力強く宣べ伝えられ、教会が若者に人生の意味と希望を示すことができますように。

宣教: キリストに出会っていない人々の救い
 宣教師たちが福音を宣言し、生活によって証しすることで、まだキリストに出会っていない人々に、主の救いがもたらされますように。

日本の教会: 日本の教会と聖地の教会のきずな
 日本の教会が聖地の教会を思い、必要な援助を行うことができますように。

「ベツレヘムは、すべての人に対する平和の歌声が天から響いた場所です。そのベツレヘムが、この知らせの実現からわたしたちを切り離し続けている隔たりの象徴となっています。すなわち、不確実、孤立、不安、貧困です。これらすべてのことによって、多くのキリスト信者がこの地を離れています。しかし、教会は、信仰の力に支えられ、兄弟に対する具体的な奉仕のわざによって愛をあかししながら歩み続けています。」
――教皇ベネディクト十六世 (2009年5月24日 一般謁見)
写真: 岸 秀雄