2011年8月 3.キリストに根ざして生きる2 |
「キリストに根を下ろして造り上げられ、教えられたとおりの信仰をしっかり守って、あふれるばかりに感謝しなさい」(コロサイ2・7)。私たちも、マドリードで開催されているワールドユースデイを契機として、自分の信仰を再発見し、イエスとの親しさを生きるよう招かれています。 私たちは、「言は肉となって、私たちの間に宿られた」(ヨハネ1・14)神を信じています。「これはわたしの愛する子。これに聞け」(マルコ9・7)との言葉にあるとおり、「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです」(ローマ10・17)。神の言葉の書である聖書に聞くこと、親しむことから信仰を育みます。事実イエス自身「モーセとすべての預言者から始めて、聖書全体にわたり、御自分について書かれていることを説明された」(ルカ24・27)とあります。「羊はその声を聞き分ける」(ヨハネ10・3)とあるように主のみ声に聞き、心を開き、従うことのできる人、信仰者となりたい、そう願います。 ただ、それほど容易でもありません。弟子たちも理解できなかったとマルコ福音書は何度も記しています。「イエスがひとりになられたとき、十二人と一緒にイエスの周りにいた人たちとがたとえについて尋ねた」(マルコ4・10)とあります。イエス自身も父の御心を探しています。それが独り「群衆と別れてから、祈るために山へ行かれた」(マルコ6・46)ことになりました。 最終的には「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心に適うことが行われますように。」(マルコ14・36)との祈りになりました。「さて、わたしたちには、神の子イエスが与えられているのですから、わたしたちの公に言い表している信仰をしっかり保とうではありませんか」(ヘブライ4・14)。 |