2011年8月の意向 |
16日から21日にかけて、「キリストに根ざして生きる」をテーマに、マドリードでワールドユースデイが開催されます。この大会は、世界中の若者が一つになり、教会の本質であるキリストの受難と復活の神秘を味わうことと深く結びついています。大会を機に、若者たちが深く神と交わり、新鮮で力強い信仰を再発見することができるように祈りましょう。 日本カトリック平和旬間には、戦争の犠牲となった方々を思い、平和のために祈りましょう。核兵器廃絶の機運が高まり、広島と長崎での被爆が、運動の大きな後ろ盾となっています。「被爆マリア」の像を携えて国連を訪問した長崎の高見三明大司教と広島の三末篤實司教の「核兵器廃絶に向けて勇気ある一歩を」と題した声明に心を合わせて、核の脅威も戦争もない世界の実現に向けて歩むことができるように祈りましょう。 一般: ワールドユースデイ 若者たちが、マドリードで開催されるワールドユースデイをとおして、キリストのうちに根ざし築き上げられる世界を体験し、力づけられますように。 宣教: 信仰の再発見 西洋のキリスト者たちが聖霊の働きに心を開き、新鮮で力強い信仰を再発見することができますように。 日本の教会: 平和旬間にあたり、平和を祈る 一日も早く核兵器のない世界が訪れますように。 「平和は貴重な現実です。なぜなら、残念ながら今日においても、多くの人が暴力と武力に訴えているからです。戦争は平和を殺します。ですからわたしたちは皆、暴力には『否』と、平和には『然り』といわなければなりません。平和は文明のあらゆる段階にもたらすべき、生き生きとした現実です。他のどこよりもこの広島で、わたしたちは悟ります。暴力が勇気でないことを。戦争は常に人類にとって敗北であることを。宗教者が、今日も明日も平和を築くために果たす役割の重大性を知ることは、大切なことです。宗教者は社会の指導者に、国際法と過去の教訓こそが人類の平和を保障してくれることを認識させなければなりません。それゆえ、祈り続けたいと思います。どうか家庭、学校、大学、教会、寺院の中で、わたしたちが過去の教訓に学ぶことができますように。」 ――ジャン=ルイ・トーラン教皇庁諸宗教対話評議会議長 (2009年8月5日 平和祈願ミサ(広島・平和記念聖堂)におけるメッセージ) |
写真: 岸 秀雄 |