2011年12月の意向 |
救い主は、「神は私たちとともにいる」という意味を持つ「インマヌエル」と名付けられ、貧しさの中に誕生しました。いつも神がともにいる証しとして救い主イエスをいただいた私たちは、今月の意向で、相互の理解と尊敬のために祈るようにと導かれています。暴力や搾取のない調和のとれた平和な社会の実現に向けて祈り、日々自分のすべてを神と人々にささげてまいりましょう。 そして私たちが暮らす日本の地でも、一般社会から離れて共同生活を営みながら、「きょうをささげる」の意向をともに祈っている観想修道会のブラザー、シスターに思いを致し、その祈りの働きに対して感謝いたしましょう。またこの時期に、過ぎ去った一年を振り返り、神と人々に「ありがとう」「ごめんなさい」「よろしくおねがいします」と心の中で語りかけましょう。 一般: 相互の理解と尊敬 すべての人々が、相互の理解と尊敬のうちに調和と平和を育てることができますように。 宣教: 福音の使者である子どもと若者 子どもたちや若者たちが、福音の使者となり、尊敬の念を持って大切にされ、すべての暴力や搾取から護られますように。 日本の教会: 日本の観想修道会への援助 日本における観想修道会が必要な援助を欠くことがありませんように。 「多くの人が、大都会での日々の仕事を離れ、沈黙と瞑想を行うのにふさわしい場を求めることが必要だと感じています。ですから、観想生活のための隠世修道院は、地上を旅する人びとが霊の泉に着いて、旅の渇きをいやすことのできる『オアシス』となるのです。隠世修道院は、一見すると無用のものに見えますが、むしろ逆に、なくてはならないものです。それは都会の緑の『肺』のようなものだからです。それは、そこを訪れることのない人、さらにはその存在すら知らない人も含めたすべての人に恩恵を与えます。親愛なる兄弟姉妹の皆様。摂理によって、男子・女子の禁域の共同体が存在することを望まれた主に感謝しようではありませんか。この共同体が、わたしたちの霊的また物質的な支えを欠くことがありませんように。それは、彼らが、キリストの再臨を熱心に待ち望む心を教会の中で生き生きと保つという使命を果たせるためです。」 ――教皇ベネディクト十六世 (2006年11月19日「お告げの祈り」のことば) |
写真: 岸 秀雄 |