2012年1月  3.キリストにおける私たちの変化
 今月、日本の教会の意向として「エキュメニズムの推進」のために祈ります。
 毎年1月(18〜25日)に、世界でキリスト教一致祈祷週間が行われます。今年はキリストにおける私たちの変化を求めて祈ります。求められる変化は、キリスト者皆が、キリストに基づいて一致し、まとまることです。
 細かく考えてみると、キリストが、仕えられるためではなく仕えるためにこの世に来られたように、イエスの教会も、奉仕する共同体になることです。異なる賜物を、人類に対する共通の奉仕に用いることによって、私たちの一致が目に見えるものとなります。異なる人、異なるグループ、異なる教会の特徴などは、自分の所有物ではなく、世界の人に仕えるため、世界を豊かにするためのものです。そして互いに心を開き、賜物を互いに与え合い、互いに受け取り合うことが一致を築いていくことにつながります。
 キリスト者は、キリストに従って、苦しむすべての人と連帯するように招かれています。キリストの十字架に近づけば近づくほど、私たちも互いに近づきます。そして人の痛み、悲しみ、苦しみ等を共に味わい、自分のものとして捧げることができるのです。
 イエスの揺るぎない愛に目を注ぎます。私たちはその愛によって変えられていきます。イエスは、この揺るぎない愛を示して、私たちを新たな信仰の道へ招きます。その信仰は、恐れに打ち勝ち、聖霊の力へと私の心を開きます。信仰は、キリストとの友愛へと、そして人間同士の友愛へと、私たちを招きます。私たちはイエスに強められて、人の弱さを忍び、人を支えることができるようになるのです。
 イエスは良い羊飼いです。私たちは良い羊飼いに従って、互いに強め合い、無力な者、迷い出た者を支え、力づけるように招かれています。羊飼いはただ一人、私たちはその友です。
 キリスト者がイエスを中心にして、お互いに認め合い、支え合って一致していれば、世界でキリスト教の本当の一致が実現するでしょう。