2012年2月 4.保健・医療・福祉のために尽くした人びと |
![]() 日本の社会においては高齢者が益々増えています。ある教会の聖体奉仕者の信徒の方は、寝たきりの方々や、弱っておられる方々を慰めるために、ご聖体や本などを持って老人ホームや病院へ出かけて行きます。この奉仕者の訪問は、多くの患者さんたちにとって、大きな喜びです。1ヶ月の間、家族や親戚など誰も見舞いに訪れない人にとって、この奉仕者の訪問がいかに待ちどうしいことか、よく分かります。 社会の状況は悪くなったと考える方もいるかもしれませんが、よくなったこともたくさんあります。 キリストは、man for others(他の人のための人間)であることを求めています。この精神は、大津波の後の東日本に明らかに表れていました。仕えられるためではなく、仕えるためにいらしたイエスさま、どうか世界で保健・医療・福祉のために尽くしている兄弟姉妹を強め、慰めてください。また、私たちにもこのような心を与えてください。 数十年前に教皇ヨハネ・パウロ2世が、当時の昭和天皇を訪問された際に、「カトリック教会が日本のために、特に二つのことをしてくれたことに感謝します」と言われました。その一つは学校のため、もう一つは社会福祉のために尽くしたことです。 今月、私たち「きょうをささげる」は、弱っている人びとや困っている人びとのために、心を尽くして奉仕している方々のために、祈りたいと思います。 |