2012年3月の意向
 弱い立場におかれた人びとが排除され、差別され、苦しみを受けて生活している現実があります。今月は、教皇の意向で示された「女性」と「迫害されるキリスト者」を意識して、その一人ひとりが人間としての基本的な権利を得て、尊厳を持ち続けることができますように祈りましょう。

 また、私たちの毎朝の祈りと奉献と同じ心で、社会から離れて、人びとの救いのために、一日中、一年中を神にささげて生活している、観想修道院の修道者たちの働きにも、日々感謝いたしましょう。このような修道共同体の人びとを具体的な方法で支えようとの呼びかけに応え、祈りと節制のうちにこの四旬節を過ごしてまいりましょう。


一般: 女性の貢献
 社会の発展のために貢献した女性について、世界中がその働きを認めるようになりますように。

宣教: 迫害されるキリスト者
 特にアジアにおいて、キリストの名のために差別され、迫害され、死に追いやられている人びとの上に、聖霊が豊かに注がれ、忍耐する力が与えられますように。

日本の教会: 観想修道院の支援
 日本における観想修道院が必要な支援を受けることができますように。

「今日の聖なるおとめマリアの神殿への奉献の記念日にあたり、教会はとくに深い愛情をもって、禁域で生活する男子・女子修道者に思いを致します。今日は『祈る人のための日』です。この日は、隠世修道共同体を具体的な形で支えるようあらためて呼びかけます。この共同体の人々に心からわたしの祝福を送ります。」
――教皇ベネディクト十六世 (2010年11月21日 「お告げの祈り」のことば)
写真: 小林 稔 S.J.