2012年4月の意向
 受難の主日から始まる今月は、キリストの死と復活を常に心に留めながら過ごしましょう。そして、一人でも多くの若者たちが、この死と復活の神秘に人びとを招く、司祭、修道者へと導かれるように、召命の祈りを日々ささげてまいりましょう。

 日本の教会の意向は、カトリック学校における宗教教育によって、豊かな人格が育まれ、平和の実現のために働く人びとが養成されるようにとの願いです。特に、この新年度に初めてキリスト教と出会う多くの子どもたちの心に思いをいたし、聖霊の豊かな働きを願いましょう。神の息吹がその一人ひとりの上に注がれて、神に愛され、人びとに愛されていることに気づき、隣人を愛する心が生まれて、奉仕の心が育まれますように祈りましょう。


一般: 召命
 多くの若者たちが、キリストの呼びかけを聞き、司祭への道、修道者への道に歩みを進めますように。

宣教: アフリカの希望であるキリスト
 復活されたキリストが、アフリカ大陸のすべての人にとって、確かな希望のしるしとなりますように。

日本の教会: カトリック学校における宗教教育
 カトリック学校の宗教教育が子どもの人間性を深めますように。

「学校と社会は、文化と人間性の真の意味での実験場として互いを豊かにします。この実験場の中で、人格は、キリスト教が果たした重要な寄与を解明しながら、善を発見し、責任感を深め、比較を追求し、批判的精神を磨き、過去の遺産から現在をよりよく理解し、自覚をもって未来に対する計画を立てることができる力を身につけるのです。」
――教皇ベネディクト十六世 (2009年4月25日 「カトリックの宗教科教師への講話」)
写真: 小林 稔 S.J.