2012年5月 3.すべての原子炉の稼働が止まって |
![]() ヒロシマ・ナガサキの非惨・非人道的体験で世界を変革する使命を与えられた日本人にとって、果たしえなかったその使命へ、再び呼び出されたのでしょう。「被爆のマリア」から「フクイチの子どもたち」【編集者註:フクイチは福島第一原子力発電所のこと】へと続く、回心と改革の道のりへの「エクソドス」(出エジプトの神の導き)の始まりです。どのように、隣国、韓国へ、台湾へ、中国へ、そして世界へ、この原発稼働停止とこれからを伝え、人類のエクソドスを呼び起こし、長い共歩きが出来るのでしょうか。とにかく、後退しない、譲らない、今ひかれている線を生命線として、今までのいわゆる繁栄・進歩・開発の価値を問い直して、新しい人類の世紀へ進む祈りと実践を、聖母マリアの眼差しと心へ向けたいです。神の国へ歩み続けられる復活の主とともに。 すべての原子炉が停止したこの今、もう一度昨年秋の司教団のメッセージに思いを致し、原子力と核のない平和な社会の到来を祈ってまいりましょう。 |