2012年6月の意向
 司祭職について思いめぐらす一か月といたしましょう。日本の教会の意向は、司祭の聖化のために祈るように求めています。司祭への召命の減少は、受け止めなければならない現実の一つです。その現実の中で、一人ひとりの司祭の負担は、計り知れないほど大きなものとなっています。司祭を支え、司祭とともに司祭職の一翼を担えるように、教会の成長を祈ってまいりましょう。
 司祭の働きの最も重要なことの一つが、感謝の祭儀においてキリストの現存を示すことです。今月は「キリストの聖体」の祭日を祝います。これを機に、司祭職、司祭、感謝の祭儀、聖体について、祈りの中でさらに深め、「復活して日々私たちとともにおられる生きたキリストの現存」にも力づけられて、日々を神と人びとにささげて、過ごしてまいりましょう。


一般: 感謝の祭儀に現存するキリスト
 復活して日々私たちとともにおられる生きたキリストの現存に、感謝の祭儀の中で出会うことができますように。

宣教: ヨーロッパのキリスト者
 ヨーロッパのキリスト者が、真のアイデンティティを再発見し、熱い情熱をもって福音を宣べ伝える使命に参与しますように。

日本の教会: 日本の教会で働く司祭の聖化のために祈る
 日本の教会で働く司祭がますます聖化されますように。

「親愛なる友人の皆様。司祭が教会と世界にとって偉大なたまものであることを自覚しようではありませんか。主は司祭の奉仕職を通して、人々を救い、自らを現存させ、聖化のわざを続けます。神に感謝しようではありませんか。何よりも、とくに困難なときに、祈りと支えとをもって皆様の司祭に寄り添おうではありませんか。司祭が神のみ心に従い、ますますよい牧者となることができますように。」
――教皇ベネディクト十六世 (2010年5月5日 「一般謁見」)
写真: 小林 稔 S.J.