2012年7月の意向
 日本の教会は、殉教者の執り成しを願うように勧めています。1862年に日本26聖人殉教者が、1867年に日本205福者殉教者が、1987年に聖トマス西と15殉教者が、そして2008年にはペトロ岐部司祭と187殉教者が、列福列聖されましたが、この他にも名前も知れぬ数限りない殉教者が、私たちの信仰の礎におられます。殉教者の心に倣い、日々を神にささげてまいりましょう。

 教皇の意向は、私たちの日々の働きにおいて、正義が行われるようにとの願いから生まれてきたのでしょう。賃金を得て働く就労の場で、また、自発的奉仕としてのボランティア活動の場で、一人ひとりに与えられた力が活かされ、人びとに幸せをもたらすものとなりますように、祈り求めてまいりましょう。


一般: 仕事の保障
 すべての人に仕事が与えられ、安全で安定した労働条件が保障されますように。

宣教: キリスト者のボランティア
 派遣された場において、キリスト者のボランティアがキリストの愛を証しすることができますように。

日本の教会: 日本の殉教者の執り成しを願う
 殉教者の執り成しによって、愛を深めることができますように。

「わたしたちは殉教へと招かれてはいないかもしれません。しかし、神はだれをも聖性へと招いておられます。高いキリスト教的生き方に基づいて生きるよう招いておられます。そして、それは日々、自分の十字架を担うことを意味します。とりわけ利己主義と個人主義が支配するように見える現代において、わたしたちは次の第一の根本的な務めを果たさなければなりません。すなわち、日々、神と兄弟への愛をますます深めるという務めです。それは、自分の生涯を造り変え、そのことを通して、現代世界をも造り変えるためです。聖人と殉教者の執り成しを通して主に願おうではありませんか。わたしたちの心を燃え立たせてください。わたしたちも、主がわたしたち皆を愛してくださったように、愛することができますように。」
――教皇ベネディクト十六世 (2010年8月11日 「一般謁見」)
写真: 小林 稔 S.J.