2012年8月の意向 |
日本の教会は、8月6日から15日までを日本カトリック平和旬間と定めて、さまざま行事を執り行い、私たちを平和への祈りへと招いています。そして意向では、完全な核兵器廃絶の実現を大きな目標としてかかげ、力の均衡による見せかけの平和ではなく、信頼と尊敬による真の平和の構築に向けて、意識の転換を求めています。過去の戦争の犠牲を思い起こし、戦争が人間のしわざであることをしっかりと受け止めて、私たち一人ひとりの小さな行いを重ね合わせて、戦争に向かうあらゆる力を阻止してまいりましょう。 教皇の一般の意向は、「牢にいる人びと」に向けられています。正義と平和の推進にあたることで、政治的な犯罪者として牢につながれている人びとが、人権を取りもどし釈放されますようにと、祈ってまいりましょう。 一般: 牢にいる人びと 牢にいる人びとにも正義が行われ、人間の尊厳が守られますように。 宣教: 若者たちによるキリストの証し キリストに従うように呼び集められた若者たちが、喜びのうちに地の果てまで福音を証しするものとなりますように。 日本の教会: 平和旬間に核兵器廃絶の実現を祈る 核兵器のない平和な世界が早く実現しますように。 「核軍縮を一致して確実に進めることは、これに関連する国際的義務の完全で迅速な履行と密接に結びついています。実際、平和は、力の均衡だけでなく、信頼と、自らが引き受けた義務の尊重に基づいています。このような精神に基づいて、わたしは、地上からの完全な核廃絶を目指して、段階的な核軍縮と、核兵器のない地域の創出を行うための取り組みを励まします。・・・・歴史の制約を乗り越え、平和のための政治的・経済的組織を忍耐強く構築してください。それは、人間の完全な発展と諸国民の真の願いをかなえるためです。」 ――教皇ベネディクト十六世 (2010年5月5日 「一般謁見」) |
写真: 小林 稔 S.J. |