2012年9月  2.大切な人材を最も貧しい教会にささげる
 貧しい人が祈り、願えば、その祈りと願いは神に聞き入られ、何よりも神の愛と慈しみに満たされるようになります。「心の貧しい人々は幸いである。天の国はその人たちのものである。」(マタイ4・3)と、イエスが約束されたからです。今月の教皇の意向は、貧しい人々が集う教会を、経済面ばかりでなく人材面においても、国を越え地域を越えた援助によって支えるように、私たちをうながしています。
 マザー・テレサは、「援助とは、大切なものを差し上げることであって、有り余るものを処分することではない」と言われました。私たちも大切な人材を差し出して、自分の豊かさのために貧しくなられたイエスにあやかれるようになり(二コリント8,9章参照)ます。貧しい人と結ばれることによって、さらなる豊かさ、喜びと充実感、愛の完全性をいただくことができるようになります。貧しい教会のための援助をすることによって、神から託された恵みをさらに豊かにさせることになります。
 日本の教会は、惜しまずに人材の種を蒔くことで、さらに豊かな刈り入れ、豊かな恵みで満たされるようになるでしょう。そして、連帯や援助を必要としている貧しい教会に、積極的に自分の豊かさを分かち合うことによって、さらに神の恵みに満たされ、神の国の豊かさが表われるようになります。
 日本から海外に宣教に出かけているたくさんの司祭・修道者・信徒のためにも、教皇のこの意向と合わせて、祈りをささげましょう。