2012年11月の意向
 「日本の教会の基本方針と優先課題」では、「より多くの人を洗礼に導く」福音宣教も基本方針の一つに据えています。この福音宣教の使命は、洗礼を受けた全てのキリスト者に、神から与えられています。キリストの死と復活を通して示された神秘によって、全ての人が救いへと導かれている福音を、司教、司祭、修道者、信徒がそれぞれの立場で告げ知らせていくことができますように、日々の祈りをささげましょう。

 また、教皇の宣教の意向に心を合わせて、それぞれの国で、神と人びとに奉仕する旅する教会のために祈りましょう。そして、キリストのメッセージが、それぞれの文化の中にとけ込み、真の福音となって、人びとの心の支えとなりますように、祈り願いましょう。


一般: 福音を伝える聖職者
 司教、司祭、そして福音を伝えるすべての聖職者が、十字架につけられて死に、復活された主への従順のうちに、力強く生きることができますように。

宣教: 旅する教会
 世界を旅する私たちの教会が、それぞれの国の光となって輝きますように。

日本の教会: 日本における福音宣教の推進
 日本の教会が福音宣教に励むことができますように。

「第三千年期の人間も、真の意味での完全ないのちを求めています。彼らは真理と、深い自由と、無償の愛を必要としています。世俗化した世界の荒れ野においても、人間の魂は神に飢え渇いています。生ける神に飢え渇いています。だからヨハネ・パウロ二世はこう述べたのです。『教会にゆだねられている救い主の使命は、その成就からほど遠い状態にあります』。続けて教皇はいいます。『人類全体を見渡すと、この使命はまだ始まったばかりであり、わたしたちはこの使命を果たすために、全力でかかわらねばならないことが分かります』(回勅『救い主の使命』1)。」
――教皇ベネディクト十六世 (2010年6月28日 「聖ペトロ・聖パウロ使徒の祭日の前晩の祈りの講話」)
写真: 小林 稔 S.J.