2012年12月  2.人類の光、キリスト
 暗いところを歩く時には、懐中電灯が必要です。痛い目にあうからです。ある時は、扉に激突して眼鏡を壊すこともあるでしょう。階段を踏み外して転倒するかもしれません。骨折の恐れさえあります。そのようなことがないように、必ず光を頼りにして歩くことが大切なのです。
 人生の歩みの中でも、光は必要です。闇は、原罪の結果であって、人間がもたらしたものです。この闇を照らして、光の中に導いてくださるのは、イエスのみです。生きていくうえでの出来事すべては、偶然に起こるものではなく、神の摂理、導きのもとで進んでいきますが、悪の力によって、その道からそれることがないように、したいものです。そして、人間となられて教え導かれたイエスのみに従って歩み続けるように、したいものです。イエスは、真理を示すものを超えて、真理そのものだからです。イエスは、一人ひとりを、光へと導いてくださいますし、一人でも決してなおざりにしておかれません。
 「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」(ヨハネ8・12)
 イエスは、私たちがどこへ動いて行っても、一緒にいてくださいます。イエスの光に足元を照らされて、一人でも多くの人と肩を組んで、神への道をイエスに従って歩み続けることができるように、祈ってまいりましょう。