2012年12月  3.日本の教会における召命の促進
 「日本の人びとを、いのちの源である天の御父、イエスさま、そして聖霊である三位一体の神のもとへ近づけ、皆が、神の子としての栄光を持って生活し、み国へと導くこと」、この大きな使命を受けて、聖フランシスコ・ザビエルはじめ、数々の宣教師が送られてきました。また、外国に派遣される邦人宣教者も生まれ、神の国のために働いてきました。日本は、鎖国、禁教令の時代に、宣教師たちは、熱心な信徒を養成していました。キリシタン解禁の後、み国の発展のために働く聖職者は、召命を受けて懸命に働いてきました。
 ところが、現在にいたって、カトリックの信徒数は全人口の1%にも満たない状態です。「働く者が多く出るように祈れ」というみことば通り、今もいつも祈っています。その実りは、少ないと感じますが、今でも、統計上、洗礼数は増えていません。
 しかし、司祭、修道者、修道女の活躍は、小教区はもちろんのこと、さらに、学校(大学、高校、中学校、小学校、幼稚園、保育園)、病院、施設などで、一心に働いていますので、洗礼数は、それほど伸びなくても、ペトロの教会の底辺は、広がっています。
 洗礼を志している人、心で信仰を受け止めている人についての、統計はありませんが、その数はかなりの数に上るでしょう。カトリック学校での信仰教育、教会での結婚式、子どもをカトリック幼稚園に通わせること、などで、三位一体の神にふれる機会はいろいろなところに設けられていて、その底辺はかなり広がっています。その中から召命に応ずる人々がさらに増えれば、底辺はおろか、洗礼志願者も受洗者も増えます。
 神の国の建設のための働き手を、日本の教会にたくさん送ってくださいますようにと、心をこめて祈る一週間といたしましょう。