2013年2月 4.「ゆるしなしに正義はありません」 |
![]() そして9・11のテロ事件の後で高まった暴力の連鎖を断ち切る必要性を感じたヨハネ・パウロ二世は、翌2002年の1月1日の世界平和の日のメッセージの中で次のように訴えました。「正義なしに平和はなく、ゆるしなしに正義はありません」と。 私たちキリスト者は、この立場に立って正義と平和を求めるのです。それは「福音を広めること」であり、また「社会問題にかかわること」です。つまり、「信仰を伝えること」と「人権擁護にかかわること」は表裏一体になっており、切り離せないものだと、教会は教え続けています。 詩編の言葉でまとめるならば、「慈しみとまことは出会い、正義と平和は口づけし」(詩編85・11)ということです。 四旬節の歩みのうちに、平和と正義を祈り、あわせて、カリタスジャパンから示された「つなぐ2013 福島とともに生きる」を読み進めながら、平和と正義に招かれている私自身の小さなはたらきについて思いめぐらす一週間といたしましょう。 |