2013年3月の意向
 緑がまぶしい草木の芽は、春の訪れを伝えています。その息吹の中に、神の大いなるわざを見ることができます。自然の中で生命がはぐくまれていく営みのすべては、神の御手の中にあるのです。教皇は、地球に暮らす一人ひとりが自然を大切にし、互いに尊重し合う心を持つことができるようにと願って、意向を掲げています。自然に優しい日々の生活を心がけてまいりましょう。

 さて、「信仰年」を過ごす私たち一人ひとりは、新しい福音宣教へ招かれています。すべてのキリスト者が宣教の使命をいただいていますが、とりわけ聖職者が担う役割は重要です。この召命をいただいた方々のために祈りましょう。また、日本の教会の意向にあるように、「無縁社会」と呼ばれる状況の中で孤立している人びとのためにも、祈りのひと時をささげましょう。


一般: 自然を大切にする心
 すべての被造物は神のわざであり、そのすべてが人間の責任にゆだねられていることを自覚し、自然を大切にする心が育ちますように。

宣教: 聖職者
 司教、司祭、助祭が、地の果てに至るまで、疲れを知らない福音の使者でありますように。

日本の教会: 社会的孤立の解消
 「きずな」の力をあらためて知った日本社会が、ゆるしや支えの価値を認め、「自死」や「孤独死」をもたらす孤立をなくしていけますように。
写真: 片柳 弘史 S.J.