2013年4月  3.新年度のはじめに
 年末に、日記帳を買うために、適当なものをと捜していた時に、気づいたことです。「1月1日開始日記帳」とわざわざ目をひくように書かれているものがあるのです。日記は、元旦から始めるもとばかり思っていました。ところが、ほかにも、任意の日から始められるものや、4月開始のものも並んでいました。一年の始まりは元旦ばかりではないと思いました。
 会計年度などは4月ですし、学校も新入生入学式は普通、4月に行われます。そのようなことを考えているうち、ご復活は新しい霊的始まりにすべき日ではないかと考えるに至りました。新しく生まれ変わる力と励ましと喜びと希望で燃え立つ日にすべきだと思いつきました。
 自分さえよければ、他人の人格や、権威を踏みにじる利己心、みにくい欲望に相変わらず染まっていく状態を、早く抜け出さなければと気づくものの、いつまでたっても、荒れ野での暗闇の勢力に支配され、後味の悪い繰り返しから何とか脱出しなければと悩み苦しむ、落ち着かない状態がつづくことがあります。そんな時に、神の平和へ、天の国、神の国を見上げる恵みをくださり、神に向かって生きるきっかけをつかむようにと、主は忍耐強く待っていてくださるのです。このような節目にこそ、新しい動きをきっかけに再出発できると気づかされました。
 何かのきっかけになるのは、また、きっかけにするのは、何かの時の始まりです。復活の主日の翌日が4月1日でした。この好機を意識し、出直しの開始日にできるのではと思います。親から、兄弟姉妹から、親友から口にされる自分の欠点、弱点、悪癖などを、治す心と決意の出発点は、元旦に限りません。いつでも再び立ち上がる時が与えられますように願い求めましょう。また、立ち上がろうと思っても、勇気なく、ふんぎりがつかなくて困っている人びとの上に、必要な力と助けが与えられますように祈りましょう。