2013年8月  2.平和旬間2013
 日本のカトリック教会は、広島に原爆が投下された8月6日から、長崎への原爆投下の日をはさみ、15日までの10日間を「日本カトリック平和旬間」と定め、私たちが平和のために祈り、平和のために学び、行動し、平和への道を共に歩んで行くように招いています。
 1981年2月25日に訪日された教皇ヨハネ・パウロ二世が、広島の平和公園で行った平和アピール「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。・・・・」は、当時の世界に衝撃を与えました。これを契機にして翌年に「日本カトリック平和旬間」が定められました。
 平和アピールの中で、「過去をふり返ることは、将来に対する責任を担うことです」と繰り返され、「この地上の生命を尊ぶ者は、政府や、経済・社会の指導者たちが下す各種の決定が、自己の利益という狭い観点からではなく、『平和のために何が必要かを考慮してなされる』よう、要請しなくてはなりません。目標は、常に平和でなければなりません。…平和への道のみが、平等、正義、隣人愛を遠くの夢ではなく、現実のものとする道なのです」と呼びかけておられます。 

 平和アピールの最後の言葉をもって祈りをささげてまいりましょう。
 「神よ、わたしの声を聞いてください。わたしたちがいつも憎しみには愛、不正には正義への全き献身、貧困には自分を分かち合い、戦争には平和をもってこたえることができるよう、英知と勇気をお与えください。おお、神よ、わたしの声を聞いてください。そして、この世にあなたの終わりなき平和をお与えください。」