2013年10月の意向
 10月20日は「世界宣教の日」です。教皇は昨年のメッセ−ジで、「信仰年」の中で迎えるこの日の意味は特別なので、世界の教会は信仰を告知し、愛のわざを行うようにと説いています。また、昨年10月の第13回通常シノドスは「キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教」をテーマに開催され、新たな展望に立ってカトリック教会の方向性を見定めました。「新しい福音宣教」という進むべき道を確認したのでした。
 愛は行いを通して実を結びます。特に希望の光が見えず、絶望のうちにいる人びとには、寄り添って歩む人が必要です。そして、その行いは、イエスの愛にほかなりません。日本の教会の意向にあるように、他の宗教を信奉する人びとに対しても、尊敬の念をもって、愛を実践しなければなりません。この一か月を「新しい福音宣教」を心に留めて過ごしてまいりましょう。


一般: 絶望のうちにいる人々
 生命を絶ちたいと思うほど打ちひしがれている人々が、神の愛を近くに感じ取ることができますように。

宣教: 世界宣教の日
 世界宣教の日の祝祭によって、すべてのキリスト者が、みことばの受け手であるだけでなく、その送り手でもあることを、自覚することができますように。

日本の教会: 諸宗教の尊厳
 諸宗教が共存する国にあって、信仰に生きるすべての人が、互いの信仰に敬意をもって平和の実現のために働くことができますように。
写真: 片柳 弘史 S.J.