2013年11月 1.苦しんでいる司祭 |
![]() しかし、このようなすべての活躍の場は、この世です。原罪の結果、悪霊が支配するようになったこの浮世は、涙の谷です。司祭もその影響のもとで、その状況のもとで、働いています。荒れ野の中で、模範を示してくださったイエスさまのように、意志が強く、誘惑を門前払いできる力が必要です。 司祭は、神と親しく繋がっているものの、世を支配する悪霊は、元天使ですから、まともに立ち向かっては、必ず負けます。そこで、巧妙な罠を避けて誘惑に勝つには、神の力が必要です。神の力は、機械的に与えられるものではありません。祈りが絶対必要になってきます。悪霊の狙いの一番の的は、司祭です。有能な司祭ほど狙われています。挑戦している司祭、誘惑に苦戦している司祭、狙われている司祭たちのために、心をこめて祈りましょう。 神は、人を司祭に召したからといって、苦しみのない状態に置かれたわけではありません。むしろ、「自分に与えられた十字架を避けることなく,いさぎよく担いで、ついてきなさい」と指示されます。司祭たちは、祈りつつ、黙々と十字架をかついで、聖務に励んでいます。霊性の向上のために、その実りを分かち与えてくださっています。司祭たちに、日々、力と、助けが、十分に与えられますように祈りましょう。 |