2013年11月  3.ラテンアメリカの教会
 ラテンアメリカとは、メキシコ以南の中南米と、カリブ海諸国を含む地域一帯とのことです。ブラジル、メキシコ、コロンビアなどの国々は、全人口の90%以上がキリスト教徒ということで、カトリックは80%を超えているそうです。イスラム教、仏教、他の東洋宗教は、1%にも満たないとのことです。こういう状態だからでしょうか、ブラジルから日本に派遣された一人の司祭は「プロテスタントの人や、仏教信者は、一体、どんな顔をした人種か、見てみたい」と思い、興味深々でやって来たそうです。
 ラテンアメリカの国々の多くは、大航海時代にヨーロッパの大国に侵略されて支配を受け、差別と貧困の状態が続き、教会もその影響をうけたようです。イエスの精神は、どの国民も人種も平等で、富も寛大に分かち合うようにと教えられていますが、信仰に生きる人々の間でも差別があり、また貧困の中に暮らしている人も多いようです。
 そのような状況の中から、カトリックが全人口の1%にも満たない日本に、はるばる宣教に来てくださっているラテンアメリカ教会からの宣教師の方々には、深く感謝しています。幼少時から教会活動によって、イエスの教えが浸み込んでいる宣教師の方々の深い信仰に触れたいと望んでいます。
 言語も、文化も環境も異なるので、大変なことでしょうが、信徒数が非常に多いラテンアメリカからの、信徒数が非常に少ない国々の教会への派遣を、天の御父が、より一層配慮してくださいますように。宣教と司牧に親身になって活動してくださる方々に感謝いたします。彼らの上に豊かな祝福が与えられますように。
 そして、これからもたくさんの宣教師がラテンアメリカの国々から派遣されますように、教皇の意向に心を重ねて、祈ってまいりましょう。