2013年11月  5.「信仰年」の実り――イエス・キリスト
 私たちは、イエス・キリストこそ旧約の時代からずっと預言者をとおして語られてきた「来るべき神の子」であり、私たち一人ひとりを神の命に引き上げてくださるいわゆる「救い主」その方であるという信仰を強めることができるように、この「信仰年」の一年のうちに祈り願いました。
 「見ないで 信じる人は幸い」と、聖書に記されていますが、この信仰を分かりやすく示してくださった方が、イエスです。御父の懐(ふところ)から、あまりにもへりくだって、この世に来てくださったからでしょうか、日本においては、一般の偉人・賢人として尊敬されただけの存在になってしまっています。イエスは、私たちの命の源であり、創造主(父親)であり、さらには救い主(原罪・自罪の贖い)であることが、見落とされています。神の子 三位一体の神、世の救い主、贖い主、として活躍してくださり、2000年前の当時の人々の目の前で病人を癒し、悪霊を追い出す奇跡や、大自然を思うがままに支配する奇跡をも示されました。そして、十字架上での死と復活による和解のみ業を成し遂げられたのでした。
 東洋の伝統の中にある日本では、イエスの教えは西洋で生まれた宗教のように見えるようですが、イエスは、地理的にはヨーロッパ大陸ではなく中東で生まれ、活躍されたのです。しかし、イエスは神の国を全民族、全人類のものとし、天の門を開いてすべての人を迎え入れてくださるのです。
 信仰年が終わり、待降節という新しい教会の暦を歩み始めた私たちは、声を限りに「あなたは、メシア。生ける神の子です」(マタイ16・16)と信仰宣言いたしましょう。そして、一人でも多くの人が、イエス・キリストの道を積極的に求め、歩んでいけますように、祈りをささげましょう。