2013年12月 4.無関心から関心へ |
![]() 2013年9月24日、「エイズ関連死160万人」。これは、UNAIDSが発表した数値です。2012年、AIDSに関連した死者は、推計160万人で、ピークだった2005年の230万人と比べて30%も減ったというニュースです。抗ウィルス薬の普及が世界的に広まった証しでしょう。貧しい人々の中で、この抗ウィルス薬の治療を受けられるAIDS患者は、2012年の時点で約970万人に達し、1年間で20%も増加したのです。AIDS患者にとって、ほんの少し希望の明かりが見えて来ているのではないでしょうか。 世界で初めてAIDS患者の存在が報告されてから20年以上経ちます。おそらく「HIV/AIDS」という言葉を知らない人はいないでしょう。しかし、一方で、どれほどこの「HIV/AIDS」について正確な知識を持つ人がいるでしょうか。関心を示さず、他人事と考えている人が多いのです。 アジアの国、カンボジアにも、HIVキャリアとして育てられている子どもたちがいます。この子どもたちは親がHIV/AIDS患者で入院を余儀なくされ、親から離れて生活している子どもたちです。今まで無関心だったとすれば、これからは正しい知識を持ち、AIDSの蔓延を防ぎ、患者への偏見をなくすように努めましょう。そして、患者とその家族、特にこの病気のために親の愛情を受けられずにいる多くの子どもたちのために祈りをささげましょう。 |