2014年1月  3.尊厳が保障される経済発展
 今月は教皇の意向に従って、経済発展が推進されるように祈りましょう。
 今、この世界の男性も女性も、その一人ひとりは、より良く生きることを望み、どうしたらそのような生き方ができるのかを探し求めています。技術や社会構造の進歩によって、優れた健康と高い安全性をもって暮らすことができるようになりましたが、悲しいことに、アフリカのさまざまな国では食料が不足し、何百万人もの子どもたちが餓死にしているという現実があります。

1. 除外と不平等をもたらす経済システムに「ノー」と言わなければなりません。教皇フランシスコは使徒的勧告『福音の喜び』でこの点について、厳しい言葉を残しています。たとえば十戒のなかで人の命の価値をはっきりさせるために「汝殺すことなかれ」という掟を定めたように、今私たちも人々を除外し、不平等をもたらす経済システムに「ノー」と言わなければなりません。その経済システムは人の命を殺すのです。そして、「捨てる」文化をつくってしまいました。人格を大切にしないライフスタイルを維持することで、世界的無関心を生み出してしまいました。

2. 現代の拝金主義に「ノー」と言わなければなりません。現代の経済危機は、深い人類の危機をもたらしています。それは、人間そのものを第一にすることを否定しているからです。人々はただ消費することだけに関心を向けています。

3. 暴力を生み出す不平等に対して「ノー」と言わなければなりません。今日、多くの地域で暴力を避けるために、これまでよりも安全を求める声を聞きます。しかし、社会における除外と不平等が改善されない限り、暴力をなくすことは不可能です。

 本当の経済発展を推進することができるようになるために、教皇と共にこれまで以上に祈りましょう。