2014年1月  4.キリスト者の一致
 毎年1月18日から25日までは、世界教会協議会(WCC)とカトリック教会が協力して、「キリスト教一致祈祷週間」を定め、さまざまな催しが行われています。2014年のこの祈祷週間の企画はカナダの教会に任されました。2013年はインドが担当しました。日本でも、日本キリスト教協議会とカトリック中央協議会の協力で小冊子が作られ、世界中で行われている「八日間の聖書の黙想と祈り」を心を合わせて行うように奨められています。
 (小冊子は、http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/news/img/icchi2014.pdf
 私たちにはあらゆる霊的な賜物が豊かに与えられています。それは、知恵と、奉仕の賜物と、パンです。その知恵によって、私たちは主を畏れ敬うことができます。そして、互いのうちにある神の恵みのゆえに、私たちは共に感謝することができるのです。主は憐れみ深く、その慈しみは決して絶えることがありません。私たちは皆、神が忠実な方であると確信しています。
 私たちは共に、交わりへと招かれています。キリストは、私たちを僕とは呼ばず、友と呼びます。こうして主は、私たちの関係をも転換し始めます。私たちは、この愛の関係に応えて、権力関係や支配関係から離れ、互いに友となり、愛し合う関係へと招かれ、互いに交わりを持ちます。
 コリントの信徒への手紙に「心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい」(一コリント1・10)とあるように、私たちは共に一致するように努めます。聖霊の恵みによって、私たちは互いに愛し合い、一致のうちにとどまることができるのです。
 キリスト者の一致は、全人類の一致ばかりか、全宇宙の一致をめざす神の計画の一部です。洗礼は、キリストにおける一つの体として私たちを結び合わせます。主の名を呼ぶ人は皆、キリストのうちにあって私たちと共にいます。私たちは皆共にキリストのものであり、一つの体の部分だからです。神は聖霊の賜物によって、キリストの体のすべての部分を祝福してくださいました。
 心と思いを一つにして、和解を築く者となりましょう。互いに支え合い、違いを尊重し、イエスを主と呼ぶ世界のすべての人の一致のために働くことができるように祈りましょう。