2014年6月 1.失業者 |
![]() 失業は「複数の悪」だと言われています。それは一人の失業が、家族に悪い結果をもたらすからです。例えば子どもの学校の授業料を払えなくなり、学校に行くことができなくなる場合がよくあります。また、病気や高齢のため自分で稼げない人は、歓迎されないでむしろ負担と思われてしまうので、家庭内の対人関係は大変苦しくなります。 ところで、一番苦しみ悩むのは失業者自身です。自分が人間として、家族の一員として責任を果たさないで、子どもにも負担をかけることで、罪悪感や悔しさを感じています。自分がみじめで、本人は死にたくなるほどに行き詰まった状態に置かれています。気の毒です。どうしようもない悩みです。 ナザレのイエスは、このように苦しんでいた罪人や貧しい人を食事に招き、一緒に皆で力づけていたことでしょう。私たち教会も、このイエスの行いを、心がけたいものです。そして、切なる祈りとして、毎日、失業者のために祈りたいものです。 |