2014年6月  4.違いを受け入れる心
 移り変わる社会の中に生きる私たちは、不安と心配が増えていきます。人間は、だれでも、自分自身を基準とし、全力を尽くして生活しています。幼子から老人まで、健康な人も病気の人も、男性も女性も、できる限り自分らしいの生活を守るようにします。
 ところが、自分の畑以外のこともあります。他の人の業から、社会の出来事の影響、マスコミの激しさ、人々のさまざまな考えと価値観も、風と雨のように自分の畑に振り込んできます。
 「どうしたらよいのでしょうか」とよく耳にします。確かに、私たちが住んでいる社会から逃げられませんし、思いどおりにも生活ができない場合も多くあります。また、個人としても、家族としても、年齢と病気による限界は現実のものです。
 激しく移り変わる社会の中で、マニュアルに従って生きることは不可能だと思います。まず、自分自身の基準だけに頼らない事が大切でしょう。それより、他人から学ぶ、新しい環境からいただくことも大事です。教えるよりも、学ぶことは大切だと思います。どこにも、だれにも、よいところがあります。それを生かし合うことは、魅力ある道筋だと感じます。
 子どもの例を見ると、教えてあげる前に、子どもから学ぶ姿勢も持つことは、助けになることです。また、子どものためには、それが認められ受け入られる体験にもなります。
 心を広げて、素直に毎日の現実を受け入れることによって、自分自身から解放されます。パウロの言葉に「新しい人間なるように」という言葉があります。神の助けによって、あなたにも可能性があります。自分を中心にしないで、周りの人々のために生きる喜びを味わってみてください。そのことを心がけて過ごしてまいりましょう。