2014年7月  2.信徒宣教者
 JLMMという団体を知っていますか。日本カトリック信徒宣教者会といって、1981年から活動を始め、1983年に司教協議会の認可を受け、2002年に独立して現在の形態に至ったという経緯の、主にアジア・太平洋地域に信徒のボランティアを派遣している団体です。派遣されるボランティアは、信徒宣教者(レイ・ミッショナリー)と呼ばれ、派遣地において様々な活動を通して、現地の人々と喜びや悲しみを共有し生活します。信徒宣教者は、私たちの光であるキリストが人々と共に歩まれたように、自分自身の生き方や活動を通してキリストのことばを実践しようとしています。そして、数年間の派遣の後に、日常の生活に復帰し、信徒としての教会生活を営んでいます。
 JLMMでは2013年現在、カンボジアに4名を、衛生教育、識字教育、現金収入プロジェクト、幼児情操教育のために、東ティモールに1名を、プライマリ・ヘルスケア(衛生教育と予防医療)普及促進のために、そして、モンゴルに2名を、教区が行う社会活動に参加するために派遣しています。また、日本では、たとえばフィリピンの信徒宣教者会から派遣された人々が、東京教区やさいたま教区などで外国人司牧に協力して働いています。
 このようにして、今日のカトリック教会では、奉献生活者ばかりでなく、数多くの信徒が海外で宣教者として働いているのです。教皇は今月の意向で、聖霊が信徒の働きを支えてくださるようにと祈ることを勧めています。
 限られた期間、自分のすべてをささげて宣教に励む信徒が、喜びのうちに人々への奉仕に励むことができるように、この一週間の祈りを捧げてまいりましょう。