2014年9月の意向
 今月の三つの意向は、どれも弱い立場におかれた人々に対する配慮という点で共通しています。誰もが病にかかる可能性を持ち合わせています。健康管理に気を配り予防に努めることは大切ですが、病気になった人を責めることはできません。周囲の人たちは、むしろ苦しみや痛みが取り除かれるようにと、祈りによって支え励ますことが求められます。ところが、精神の病や重い皮膚病は、イエスの時代でも忌み嫌われ、罪や汚れがもたらした罰だとも考えられていました。21世紀に生きる私たちは、科学的な知識をもって病気を理解し、病人を尊厳ある一人の人間として受け入れることが求められています。
 経済的に貧しい人々、故郷を離れて生活する人々に対しても、区別や差別をすることなく、隣人の一人として受け入れる愛に満ちた社会の実現を願って、祈りをささげてまいりましょう。


世界共通の意向: 精神障害者
 精神に障害をもつ人が愛のうちに受け入れられ、尊厳ある生活に必要な援助を受けることができますように。

福音宣教の意向: 貧しくされた人への奉仕
 キリスト者が、神のことばに照らされて、貧しくされ虐げられている人への奉仕に励みますように。

日本の教会の意向: 移住移動者
 教会が、故郷を離れて生活する方々の居場所となりますように。
写真: チェレスティーノ・カヴァニャ