2014年11月  1.コミュニオン(交わり)
 死者の月11月です。み旨に従って生活し、今はこの世を去ったすべての人を、天の国にすべて受け入れてくださるように、心を合わせてお祈り致しましょう。
 私たちの信仰は、「聖なる普遍の教会」を宣言した後に「聖徒の交わり」ということばで、教会の交わりを表現しています。なかなか意味をつかみにくい表現ですが、キリストの体である教会は、すべての聖徒たちの交わりに他ならないということなのでしょう。そして、この交わりには、天上の教会と地上の教会との交わりも含まれています。ですから、聖人たちの取り成しはもちろんのこと、聖人たちやすべての死者たちとの交わりが、私たちの営みの中に存在しているという信仰なのです。神と聖人たちがあわれみ深い愛をもって私たちの祈りに耳を傾けていることを、信じているのです。
 ところで、11月の世界共通の意向は、「孤独な人」のために掲げられています。交わりのしるしである教会では、人と人との出会い、人と神との出会いへと導かれて、人格(ペルソナ)同士がふれ合って、交わりの神秘が実現されていきます。この世のさまざまは仕組みや制度、また、神に背く影の力によって、人との出会いや交わりが絶たれてしまい、自分自身にしか心を打ち明けることができない「孤独」の状態に追いやられている人にとって、交わりの教会は、砂漠で見つけたオアシスのように、いのちを蘇(よみがえ)らせる場となるでしょう。
 さらには、自分の心を自分自身にも開くことができないほどに、心を閉ざしてしまって、精神的に苦しんでいる人たちもたくさんいます。孤独は、「うつ」などの心の病を誘発する一つの原因とも考えられています。ですから、なんとしても、手と手を携(たずさ)えて、孤独を克服してまいりましょう。孤独な人への、人びとの援助は、神の望みであることは間違いありません。