2015年3月の意向
 科学の飛躍的な進歩は、人類にさまざまな恩恵を与え続けています。一方、その研究成果が、いのちの操作に用いられ、自然の破壊を生み出し、戦争に利用されるなど、自然ないのちの循環を踏み越えている状況も否定できません。科学の研究に携わる人々が、広い視野を持って悪に打ち勝ち、人類の真の幸福のために働くことができますように祈りましょう。

 また、3月17日には長崎での信徒発見から150年目の日を迎えます。200年以上にもわたる禁教と迫害の時代に、守り抜かれ、伝え継がれてきたキリシタンの信仰に思いを馳せ、今日の教会がその歩みの上にあることを感謝しましょう。そして、禁教の中で女性が果たした役割を振り返り、その貢献が一層生かされますように、この四旬節を通して併せて祈ってまいりましょう。 


世界共通の意向: 科学者
 科学の研究に従事する人々が、人間のあらゆる面での幸福のために働くことができますように。

福音宣教の意向: 女性の貢献
 教会生活において、女性ならではの貢献が、常に認められますように。

日本の教会の意向: 宣教の刷新
 信徒発見150年を記念する日本の教会が、先達に感謝し、東日本大震災をはじめとする時のしるしを忘れずに、新しい熱意と方法をもって宣教に力を尽くせますように。
写真: 星野 透